高配当株投資を始めてはみたものの、もらえる配当金はごくわずか。
「こんなんだったら残業した方がマシじゃん、、、」
これが、私が感じていた高配当株投資への思いです。
2020年から株式投資を開始し、現在は1000万円ほどの高配当株を有していまが、初めて受け取った配当金はコカ・コーラの数百円。
「え?すくなっ!数万円も投資しているのに、、、」
と感じたのを今でも覚えています。
しかし、4年間コツコツと買い増ししていき、現在の年間受取配当金は約30万円まで増えました。
30万円の不労所得を得られれば、人生が変わります!
人生の選択肢が増えます!
ということで、今回は高配当株投資の魅力を存分に紹介いたします。
「年間30万円って、月2万5千円じゃんww
人生変わらねーよww おつww ねるわww」
なんて思っているそこのあなた!
この記事を読むことで、
「配当金って素敵!」
「よし!明日から実践してみよう!」
と人生を変えるきっかけになるはずです。
夢をみる前に、是非最後まで読んでみてください!
一章 高配当株投資は長期で考える
一節 配当金を考える上での前提
本記事では配当金の増配率を3〜5%で考えていきます。
あなたは今、どういう家庭環境でしょうか?
独身、DINKS(共働き子無し夫婦)、子持ち夫婦、様々な背景があるかと思います。
私は共働き夫婦であり、2児のパパでもあります。
妻も働いていますが、女性には出産という大きなイベントがあります。
産休や育休期間、もしくは退職などで稼ぎがなくなる時期もあるでしょう。
私もそれを念頭におきつつ、投資を続けています。
そこで今回は、35歳時に形成した1000万円をそのままにしておくと仮定(追加投資は無し)。
年間30万円の配当金が65歳の時にはどうなるのでしょうか?
30年後の黄金の龍と卵の成長過程をみていきます。
二節 黄金の龍は育っていく
30年後の配当金について、2つの切り口で検討します。
1、年間配当金
2、累計受取金
両方とも増配率3%でみてみましょう。
表1 増配シミュレーション
年齢 | 増配率3% | 増配率5% |
35 | 300,000 | 300,000 |
36 | 309,000 | 315,000 |
37 | 318,270 | 330,750 |
38 | 327,818 | 347,288 |
39 | 337,653 | 364,652 |
40 | 347,782 | 382,884 |
41 | 358,216 | 402,029 |
42 | 368,962 | 422,130 |
43 | 380,031 | 443,237 |
44 | 391,432 | 465,398 |
45 | 403,175 | 488,668 |
46 | 415,270 | 513,102 |
47 | 427,728 | 538,757 |
48 | 440,560 | 565,695 |
49 | 453,777 | 593,979 |
50 | 467,390 | 623,678 |
51 | 481,412 | 654,862 |
52 | 495,854 | 687,605 |
53 | 510,730 | 721,986 |
54 | 526,052 | 758,085 |
55 | 541,833 | 795,989 |
56 | 558,088 | 835,789 |
57 | 574,831 | 877,578 |
58 | 592,076 | 921,457 |
59 | 609,838 | 967,530 |
60 | 628,133 | 1,015,906 |
61 | 646,977 | 1,066,702 |
62 | 666,387 | 1,120,037 |
63 | 686,378 | 1,176,039 |
64 | 706,970 | 1,234,841 |
65 | 728,179 | 1,296,583 |
累計受取金 | 15,000,803 | 21,228,237 |
1の年間配当金は36歳になると309,000円、65歳になると728,179円ですね。
年間の受取金30万円を30年間放置するだけで約73万円に成長するのです。
次に、累計受取金。
35年間で受け取る総額はなんと、1,500万円になります。
ちなみに増配率5%で考えると、
年間配当金は約130万円、
累計受取金は約2,100万円。
黄金の龍を放置しておくだけで、こんなにたくさんの卵を産んでくれるようになるのです。
高配当株はいかに長期的にみるか?が重要。
近視眼的な思考から抜け出すことで、本来の素晴らしさに気づくことができます。
二章 人生の選択肢がふえる
一節 人生3大資金の1つをカバーできる
人生における3つの大きな支出。
それは
1、老後資金
2、教育資金
3、住宅資金
になります。
配当金で賄えるって本当?
と感じられる方もいらっしゃるかと思いますので、具体的な金額を参考にしながら検討していきましょう。
二節 老後の2,000万円を解決できる
厚労省によりますと、令和4年度末現在、全国国民基礎年金の平均受給額は月56,428円となっています。
年間約68万円ですね。
一方、配当金は増配率3%と仮定した場合に年間約73万円の受け取り。
基礎年金を上回る金額であり、配当金だけでそれなりの生活を送れそうですね。
また仮に65歳から85歳まで生きるとして、累計受取金額は
配当金で1,460万円、
基礎年金で1,354万円。
二つを合わせると累計受取金は約2,820万円におよびます。
「はいっ!老後2,000万円問題解決!」
となりますね。
さらに、人によってはNISAやidecoでインデックス投資や高配当株投資をしています。
そのような方は基礎年金、厚生年金、NISA/ideco、配当金の4階建てマネーハウスが完成しますので、悠々自適な老後生活が待っているはずです。
もの凄い勢いで進む日本の少子高齢化。
我々の未来は決して明るくありません。
受給年金額が無くなるとは思いませんが、減ることは間違いないですね。
自分の人生は自分で守る。
そういう厳しい時代にこそ最強の味方になってくれるのが、黄金の龍なのです。
三節 教育の選択肢が広がる
次に教育費をみていきましょう。
子ども達に十分な教育を施せるか、、、
私はいつも不安に駆られていました。
でも配当金のおかげで、不安は安心へと変わりました。
その根拠についてお示しいたします。
ライフィ、という私が参考にしているサイトがあります。
それによると教育費用の目安としては、
幼稚園から大学4年間まで全て国公立であれば、約1,000万円
全て私立であれば、約2,600万円
と記載されています。
もちろん子どもの年齢や人数、配当金の受取金額によって変わってきますが、先ほどの累計受取金1,500万円を参考に考えてみましょう。
ライフィの情報を元に1,500万円があれば
「高校から大学4年間は私立」に通わせることができます。
「中学から高校は私立、大学は国立」のルートもカバーできます。
さらに、配当金に合わせて教育用に貯めていた貯蓄や国からの補助も合わせると、全て私立進学、も不可能ではありません。
配当金だけでこれだけの選択肢が増えるのです。
子ども達の未来にパッと明るい光を照らしてくれる。
黄金の龍は心がアツくなる素敵な味方ですね。
四節 住宅資金なんて怖くない
最後に住宅費です。
賃貸検索サイトHome’sによると、家賃の全国平均は月50,854円。
この金額も地域や世帯の属性によって大きく異なりますが、一つの参考指標として用います。
年間の家賃が約61万円、65歳までにかかる費用は総額約1,800万円になります。
この費用も先ほどの表1にあてはめると、
増配率3%の場合は総額の83%、
増配率5%の場合は全ての金額を、
カバーできますね。
住宅に関しては国からの補助もありますから、例えば住宅ローンを組んでいる方であれば、住宅ローン控除で減税効果も狙えます。
貯蓄、制度、配当金を使えば、住宅費も難なくクリアできますね。
以上、3大資金を例に配当金の魅力をお伝えいたしました。
いかがでしたでしょうか?
「高配当株投資がこんなに魅力的なんて考えもしなかった!
でも、そんな美味しい話ばかりではないでしょ?」
と思ったあなた、さすがです!
リターンとリスクは表裏一体のコインの様なもの。
投資にリスクはつきものです。
次章では、高配当株投資を行う上での注意点をみていきましょう。
三章 ここは気をつけて!リスク4選
一節 元本毀損リスク
1つめは、元本割れのリスクです。
黄金の龍の値段が下がってしまうことですね。
株価は常に上下します。
1,000万円から1,100万円に上がることもあれば、
900万円に下がることもあります。
ここで忘れないでいただきたいのが次のポイント。
高配当株投資は配当金を受け取ることが目的なのであって、値上がり益を狙う投資手法ではありません。
黄金の龍の価値は正直気にする必要はないのです。
具体例を紹介いたします。
私が投資している米国高配当個別株のコカ・コーラとファイザー。
二つの株価を提示します。
コカ・コーラは +104,299円。
ファイザーは ー62,254円。
両社株価の損益評価額は+約4万円。
一方で、1株当たりの配当金の推移はどうでしょう。
コカ・コーラは、2019年では1.59円、2023年には1.82円に増加。
ファイザーも2019年は1,44円ですが、2023年には1.64円へと増加しています。
両社とも配当金を右肩上がりに毎年増やしていますね。
このように、片方の龍の体調が悪くなろうとも、もう片方の龍が元気であれば、全体の健康状態はよくなりますし、卵を産み続けてくれるのです。
冒頭に述べた様に、高配当株投資は元本を毀損するリスクがあります。
その対策として、ポートフォリオ全体で考え、継続的に配当金を増やしてくれる企業の選別がポイントとなります。
二節 減配リスク
第1章にて、増配率を3と5%でシミュレーションしました。
しかし、これは言ってしまえば机上の空論です。
龍は体調が悪くなると、産める卵の数が減少します。
つまり、企業の経営状況が悪化すると配当金の金額が減るということですね。
これを減配と呼びます。
次の表は東京電力ホールディングスの配当金推移を示しています。
東電は東日本大震災までは優良な高配当株として知られていました。
東電に投資しておけば老後は安泰だ!なんて言われていたそうです。
しかし、震災後は無配に転落。
10年以上経った今も配当金は復活しておりません。
極端な引用かもしれませんが、優良な企業に投資しなければ減配がつきまといます。
高い配当利回りに目が眩んで、何も考えずに投資すると痛い目にあいますよ。
減配リスク回避に必要なのは入念な企業分析。
自分の目で見て、頭で考えて、優良だと判断した企業に投資することをオススメします。
三節 為替リスク
高配当株投資は主に2つの国に投資します。
日本と米国です。
米国高配当個別株に投資した際のリスクが、為替変動。
米国企業からの配当金はドルで受け取ります。
「円高」になれば「ドル安」となり、ドルの価値が下がります。
つまり、受け取る配当金が少なくなります。
現在、1ドル150円ですが、135円まで円高に傾くだけで、配当金は10%減少します。
年間30万円の場合、27万円になるわけですね。
3万円の損失は大きいですよね、、、。
そして厄介なことに、為替の変動は誰にも予想できません。
2024年3月現在、円安水準ですが、今後も続く可能性がありますし、円高に傾く可能性もあります。
こういった為替リスクを抑えるためには分散が効果的です。
つまり、米国だけでなく日本の高配当株もバランスよく買うこと。
理想は1:1ですね。
円安でも円高でも、どちらに傾いても良い様に買い進めることが重要になります。
四節 インフレリスク
最後に、インフレリスクです。
インフレ率が増配率を超えてしまう可能性があります。
そうなると、今1,500万円で十分と思っていた教育資金が将来的には1,600万円、1,700万円、、、と足りなくなってしまうのです。
教育資金は物価上昇水準と比べてインフレしやすいと言われています。
ただ、預金よりはマシです。
銀行の金利は0,0001%。
平均的なインフレは2%ですから、ボロ負けですね。
今預金しかしていない人は本当に生活が苦しいと思います。
少し話がそれましたが、インフレは見えない泥棒。
対策しておかないといつの間にか資産が毀損します。
そこで対策としてはインデックス投資も組み合わせること。
米国の最も有名な株価指数S&P500を見てみると、過去30年の平均リターンは約8%です。
高配当株の足りない増配率分をインデックス投資で補う。
このハイブリッド戦略がインフレに勝つ鍵となります。
四章 まとめ
以上、高配当株投資の魅力を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
年間30万円の配当金でも、長期目線で見れば非常に大きな金額となります。
黄金の龍が人生に選択肢を与えてくれるのです。
しかし、投資においてはリスクがつきもの。
リスクをしっかりと理解し、受け入れることで大きなリターンが得られます。
投資に近道はありません。
地道にコツコツとやり遂げたものだけが、資本主義社会における果実を味わうことができるのです。
まずは少額で良いので始めてみてください。
私も最初は10,000万円からのスタートでした。
黄金の龍は初めは小さくていいのです。
長い時間をかけて愛情いっぱい育てれば、将来は心強い味方になってくれます。
私も引き続き育ててまいりますので、共に頑張りましょう!
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